Output - Hoshino

──────Biography
“ Seize the day. ”
he/him │ 🇯🇵 │ (Broken)🇬🇧 │ Learning 🇪🇸
  映画、人、ホラー、言語、ゲーム、音楽
  食、家事、早起き
ノリよく騒がしいだけの、運と小手先で適当に生きる人間の素人。灯間が主な栄養源。物語中毒。ブラックジョーク言いがち。映画はミーハー、ゲームはにわか、音楽はつまみ聴き。人狼で一番好きな役職は「皮なめし職人」。前世は多分ステゴザウルス。灯間が贔屓にしていた(怪しい)占い師曰くアンドロメダ出身。
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第二言語で会話する夫婦が口喧嘩をした時にヒートアップして、互いにわからないそれぞれの母国語をついつい出してしまう。という状況を見ていて、よく分かるなぁ。そう思ったら芋蔓式に記憶が掘り起こされた。

俺も昔、ネイティブと喧嘩した時に最終的に日本語が出てしまった事があった。その当時は「今のこの感情を表す言葉をまだ知らない」せいだと思っていたし、実際に語彙力の問題もあったろう。が、おそらくそれだけじゃなかった。"f***"やら"s***"なんて単語を知っていても、その言葉を己の怒りに乗せて出すのはあまりにも違和感があった。感情と共に己の根幹にあるものが揺り動かされた時には、己のアイデンティティがどこにあるのかが自然に表出してしまうんだろう。あの夫婦を見ていてそう思った。


多言語話者が混ざる会話のシチュエーション。例えば3人のうち2人がスペイン語話者だとして、その2人が時折スペイン語で話すが、もう1人には内容が解らない。俺はこういう場面がすごく苦手で、遭遇すると「できることならその場にいる全員に理解出来る言葉で話してやって欲しい」といつも思っていた。映画とかでも偶にあるシーンだが、そういう時も居心地の悪さを感じてしまう。俺自身、侮蔑的な意味でそういう事をされた経験もないし、何故だろうとずっと不思議だった。
前述した喧嘩の結末をふと思い出して、あぁそうかとようやく合点がいった。相手にとって意味のわからない言葉を投げてしまった事が、ずっと罪の意識として残っていたんだ。もちろん和解はしているし、それが原因で関係に亀裂が入ったりもしなかったが。それでもなんとなく、悪かったなという気持ちが、淡く奥底に残っていたんだろう。

日本人同士でも言葉のかけ違いから誤解は発生するものの、それでも母国語で対等に話せるのは貴重な事だと思う。最後に恋人の話になるが、#灯間 という人は今まで知り合ってきた中でも特別、俺と言葉の感覚が近い。単語のチョイスに気を使ったりする事もないし、パッと出した造語すら正しく読み取ってくれる。この人と同じ言語で話せる国に生まれて、毎日楽しく言葉を交わせて、俺は本当に幸せ者だ。

#thoughts

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