カテゴリ「感想」に属する投稿15件]

Biography

ABOUT 星野 - hoshino -

  " Seize the day. "

 

🇯🇵 (Broken)EN │ Learning ES

📽️ 🎮 🚗 👻

likes ☞people / languages / forgotten places
dislikes ☞eating / housework / early mornings
my car ☞8th-Gen Toyota Crown(blue-mica, code 8J5 / MT)

 

大抵ノリ良く騒いでる。主に灯間から栄養を摂取しつつ適当に緩く生きてる。映画はミーハー、ゲームはニワカ、音楽はつまみ聴き。人狼で一番好きな役職は「皮なめし職人」。前世は多分ステゴザウルス。灯間が贔屓にしていた(怪しい)占い師曰くアンドロメダ出身。

 

Output

  星野      感想 編集

『教皇選挙』
初めてコンクラーベに参加された日本の枢機卿が「かなりリアルだから参考にするといい」と勧められたとメディアで語られていた作品。
どの場面を切り取っても「まさしく映画」と言える画作り。美しく荘厳で力強い。主演のレイフ・ファインズや、脇を固めるスタンリー・トゥッチも素晴らしい。
いわゆる衝撃のラスト系の構成だが、このオチをミステリーとしてしまうのはいささか乱暴な気もする。

しかし現職の方が今作を許容する事そのものが時代の変化を象徴していて、そういう意味では間違いなく衝撃の作品だった。

#films

  星野      感想 編集

ホラー映画の『28日後…』と『28週後…』を見返した。

『28週後…』はダニー・ボイルが別の人に監督のバトンを渡しアレックス・ガーランドも脚本を担当していないので、世界観は共有されているもののキャラクターや物語は繋がっていない。もはや続編か…?という空気もある。でもこの2本は共通してオープニングの掴みと音楽が良いんだよな。雰囲気をうまく継承してると思う。
新作『28年後…』は撮影にiPhoneが使用されたというのも面白いし、予告に使われているラドヤード・キップリング(ジャングル・ブックとか書いた人)の詩"Boots"の朗読音源が映像とすんげぇマッチしていてとにかくかっこいい!!こんなの否応なく期待が高まっちまう。きっと新作もシャレた音楽が効いてるに違いない。この音源についてもチラッと書こうかなと思ったが、人によってはゾッとするかもしれないので念の為畳んでおきます。


元々この詩は、1903年にキップリングが英国兵のアフリカ進軍の様子を書いたものと言われていて、戦争の果てなき狂気と絶望を表現してる。予告で使われているのは1915年にテイラー・ホームズという俳優が"Boots"を朗読した時の音源。20世紀後半には米軍が精神の鍛錬を目的として、訓練場で兵士に何十時間もこの音源をループ再生し聞かせていた事があったという。気が狂ってもおかしくないような訓練を積む事で、真の狂気に陥らないようにするという……もうこれだけで戦争の恐ろしさがわかるよな。気になる人はYouTubeで「boots」「taylor holmes」とかで検索してみると音源が聴けるぜ。

このシリーズはイギリスが舞台だし、回を重ねるごとにシンプルなホラーから社会派ドラマに変化してきてるから、この詩が書かれた当時の戦争を彷彿とさせるようなテーマが描かれているのかもしれない。どこにも逃げ場はない、この恐怖は終わることがない。そんな風に思わせられる怪作に……果たしてなるのだろうか。
close


#films

  星野      感想 編集

✦ Road to 100% Pt.1  [Detroit: Become Human]

"There's a high probability... but statistically speaking, there's always a chance for unlikely events to take place."
──統計的に言えば、予想外の出来事が起こる可能性は残されている。
             -  # 313​ 248​ 317-51

デトロイトの感想&攻略率100%を目指す記録の始まりだ!!サイコブレイクの時と比べたら膨大な時間がかかりそうだぜ。なんせスキップが出来ない仕様なので周回するのにも全てのシーンを見返さないといけないっつう。まぁこのゲームは周回を前提にしてないだろうから仕方ないとは思う。んでもただただ同じシーンを繰り返し観るのはキツいから字幕も英語にしてついでに勉強してます。

現状は一度クリアしてから、シーンごとに100%を目指してチャートの穴埋めをしてる最中。最終チャプターから始めたんで、既に50回くらいはエンディングを観てる。もはやフラグ管理の鬼、生ける攻略本だよ。なんでも聞いてくれ。
キャラはハンク>マーカス=コナー>ルーサー>カール>サイモンの順で好き。以下から激しくネタバレしていくので閉じます。

✦ 1周目についてのまとめ。

マーカス:カールの教えを守りレオには手を出さない事を選択。地獄からの復帰を果たした後ジェリコのリーダーとなり、穏やかに、冷静に、人間との共存の道を探る。タワーでサイモンを失い、ジェリコ襲撃でジョッシュとノースを救い、平和デモではキスで軍を撤退させる。アンドロイドを何千と変異させてくれたコナーと再会し、無事にスピーチを終える。(平和デモのルートではコナーがアンドロイドを連れて来ない方が世論が前向きに終わるので、個人的には"二種間の平和"という意味でのベストエンドよりあと2手くらい遠い)
コナー:人質事件の犯人はSWATが撃つ(女の子は保護)、刺殺犯は確保して保護。ハンクを救う隙に鳥好きを見失い、トレイシーを殺さず逃がし、カーラとアリスには逃げられ、屋上で発見したサイモンはSWATが殺し、クロエを撃たず、ハンクとは友情を育む。サイモンのデータからジェリコを特定、襲撃の際にマーカスに説得され変異体へ。サイバーライフタワーで人質に取られたハンクの質問に正解しアンドロイド達を変異させる。"抜け道"によりアマンダからのハッキングを回避。いくつか任務は失敗したものの、一度も死ぬことはなかった。
※[隠し]ハンクとのハグエンドを回収。
カーラ:トッドの家から戦うことなく脱出、逃げた先では窃盗、強盗、万引きも一切せず車内に泊まる。髪色は黒を選択。ズラトコで初期化を回避し改造アンドロイド達を解放、仲間になったルーサーと共にジェリコ襲撃を生き延びバス停へ。チケットを家族に返しローズの助けを借り川を渡り、ルーサーとアリスを亡くして一人で生き残る。

✦ 感想
間違いなく神ゲー。俺が途中で激怒した「アリスを人間と見せかけていた」という演出には未だに納得できていないが、緻密で多岐に渡る選択肢、分岐した先でシチュエーションが変化しても同じセリフが別の意味合いを持ちうまく話に噛み合うという神がかり的な脚本。散りばめられた伏線と隠し要素。物語を引き立て説得力を持たせる音楽、映像、その全てが納得できない点も帳消しにしてくれる程素晴らしかった。

SFでありながら現実と地続きなメタファーが豊富に盛り込まれていて、おとぎ話としての役割も果たしている。説明不要かもしれないがデトロイト暴動が起きたこの街で人権問題を描くということ。劇中の記者会見に「欧州の闇の歴史を想起させる」という台詞があり、リコールセンターがホロコーストモチーフであること。これらのセンシティブな歴史に対する深掘りが出来るのもフランスの会社ならではだろう。
以前読んだ『「論理的思考」の文化的基盤』でフランスは政治的教育を重視している、というのを学んだのでキャピタルパークで仲間を解放するついでに政治的発信をしていくというマーカス達の行動にもすごく頷けてしまい「国民性はこういうところにも表出するんだなぁ」と非常に興味深かった。

個人的に好きなのは、よかれと思った選択肢を取っても、それが必ずしも良い方向に進むわけではないという点。例えばマーカスがカールの教え通り自制して「人間には手を出さない」という選択をするとカールは死んでしまい、手を出した場合には生き残るというなんとも皮肉な展開になる。こういったバタフライ・エフェクトこそまさにリアルな現実の残酷さ。

✦ 今後の攻略
最終チャプターはマーカスの「革命」以外全て100%になっているので、現在86%?くらいまで進んだ革命の分岐を埋めて「魂の夜」を100%にする旅路に進みたい。
革命は、サイモンの生死と起爆スイッチの有無くらいしか大きな分岐のなかった「行進」と比べかなりフラグが複雑で、ノース不在のパターン、ノースが「仲間」未満のパターン、そもそもマーカスが不在、など何回かチャプターを遡る必要があってまだまだ時間がかかりそうだ。
(残り一つだから頑張って埋めようという気持ちも働くが、革命を先にしていたら結構しんどかったかもしれない)
隠しエンドも「ハンクとコナー」「カーラとアリスのちらし」「RK900」を回収しているので、あと残り二つ!!
トロフィーに関しては全チャプターを100%にした時点で全て取れると思っているので特に確認していないが、万一漏れがあったら最後に回収したい。
close


#games

  星野      感想 編集

「先生……文学と現実って、どっちが偉いんでしょうか」

『敵』
監督:吉田大八
原作:筒井康隆
主演:長塚京三

冒頭に書いたのは劇中で出てくるセリフだが、これが何気にすげぇなと思った。それは老いだったり時の流れだったりするのだが、過去の栄光、手にした権威を崩し来る"敵"の言葉としてよく表現されてる。さりげないけど、彼には刺さったんだろうなぁ。

感覚としては『パーフェクト・デイズ』と『孤独のグルメ』を細かく切って鍋で煮詰めてヒッチコックで味付けしたような映画だった。原作とは違う部分も多いようだが、それでも原作ファンに「これはこれでよし」と認められているようなので一安心。俺もそのうち読みたい。

あれ?ヒッチコック?キューブリック?俺この二人いまだにごちゃごちゃになるんだよな。怒られるわ。『鳥』とか『サイコ』がヒッチコックで、…『シャイニング』もだっけ?『博士の異常な愛情〜』とか『時計じかけのオレンジ』がキューブリック???
例えに出したくせに曖昧なの草、適当に生きてる人間なのがバレてる。すいませんすいません。あとで答え合わせしてきます。

#films

  星野      感想 編集

『「論理的思考」の文化的基盤
  ──4つの思考表現スタイル』読了。

この本を買ったのが去年の11月?読むのにすんげぇ時間かかった。学術書なので畳まずに感想書いていきます。

「"論理的思考"とは一体どこから来るのか?」
ここで言う「論理的」というのは論理学の専門用語ではなく、日常で聞く「お前の意見って論理的じゃないよな〜」って場面のやつな。

論理的・合理的な思考ってこうだろ?決まってる、と思うかもしれないが、著者曰くそれは「歴史」と「作文」の教育で作られた価値観であり、国や文化が変わればその思考法も変わるという。この本ではその思考法を4つの型に分け、その代表的なものとしてアメリカ、フランス、イラン、日本を紹介している。

ざっくり言うとアメリカは経済や科学、フランスは政治、イランは宗教、日本は社会性を重視した教育がされていて、これが論理的思考の基盤を作っている。
例えばアメリカの作文は最初に主張を書いて、その論を補強する為の根拠となる事実を連ねる結論ファーストな書き方。対する日本の作文は、起きたことを順に書き体験から何を感じ学んだかを述べるという形、さらに他者の作文についてどう感じたかを話し合うことで共感性を高めるところまでがセット。この二つの違いがすげぇわかりやすいかな。対すると書きはしたが、日本人にもアメリカナイズされた論理的思考の人が多いとは思う。
学ぶ作文の構成の違いが論理的な考え方のズレを生み、時に摩擦の発端となる。しかしその実、背景を知れば「あなたの思う論理的とは」そのものが壊れていくっていうね。誰かの話し方が論理的じゃないなと感じたとしてもそれは、その人の賢さとは別の問題であるっていう事も新しい発見だったな。
最終的にこの本は、異なる思考法を学びTPOに合わせてスイッチするように話し方を切り替えていくのが大事だという論に帰結していく。


この本を読み始めた頃『ボーはおそれている』という映画を観ていて、これがまさに今読んでることだ、と思ったことがあった。
劇中とある人物が状況を伝える場面があり、その人は「自身に起きた全ての事象を時系列で並べ一から十まで話す」という喋り方をしていたのだが、これはアメリカ的に「論理的じゃない遠回しな話し方」の典型として表されていて、なおかつ「変人の特徴」として偏見が乗った状態で描かれているんだなと気付いた。
こういう日常に潜む何気ない違和感の中にも、教育による価値観が根付いているんだ…という一種の恐ろしさを覚えたりな。脱皮転生の一冊でした。

個人的にイランの法技術原理の項が一番興味深くて楽しかった。流石にここで全てを書くと長くなりすぎるので端折るが、歴史教育の差異とそれがもたらす国ごとの価値観もすげぇ興味深いし、着眼点が素晴らしいと思う。
言語に興味ある人にはぜひ読んでもらいたい。

#books

  星野      感想 編集

土曜は灯間とドライブに出掛け、その後は映画館、帰りにレストランで飯食って帰ってきた。
外だと手は繋がないけど、予告始まる時の暗くなる瞬間くらいは良いかなってぽろっと言ったら、明るいうちから繋がれてさ。おおおおまおまおまと思いつつもまぁいっかって握り返したよね。家でくっつきながら映画観るのはどうって事ないのに、劇場だと変に緊張する不思議。

『野生の島のロズ』
主演:ルピタ・ニョンゴ
監督:クリス・サンダース
概要:ドリームワークス製作のアニメーション。無人島で起動してしまったアシスト・ロボットが、野生の動物たちと関わっていく姿を描いたハートフルドラマ。原作は児童文学『野生のロボット』。

ロボットものだぞ?俺達が観ずに誰が観るんだ!?ということで鑑賞。とんでもなく映像が美しい。アニメーション技術の最先端を楽しめる、劇場で観るべき作品。劇中歌が流れるシーンで『ヒックとドラゴン』みを感じたが、やはりヒックとドラゴンの監督でした……。イイネ…

観終わった後にお互い「ロズはお前だよな」って言い合ってんの面白かったな。灯間はロズでありキラリ。
「人間はそうプログラムされてるからね」が口癖のうちのアンドロイド(※灯間のこと)がシステムエラーを起こしそうな内容だなって思ったけど、実際に価値観ぶち壊されてたみたいだ。

以下ネタバレに触れるかもな感想!
灯間も載せてくれてたから、影響を受けないように読まないで書く!

何度も泣いた。ロズの献身的な姿が灯間。キラリの飛ぼうと努力する姿が灯間。全部灯間に見えてくる病気に罹ってる。……という俺特有の泣き所は置いておいても、全体通してすーーげぇ良いシナリオ。前向きになれる名言の宝庫。

自分で無意識に巻きつけた、もしくは生まれながらにして巻かれた鎖をどうやって断ち切るかの話で、「この鎖は絶対に外せない」と思い込んでるだけなんだって事に気付かせてくれる。種の違いを超えた親子の愛とか友情とかも諸々あるんだが、なによりこの「プログラムを超えていけ!」というテーマがぶっ刺さった。
ストーリーはわかりやすい定番の展開ながらもアツいところはしっかりアツいし安心感がある。伏線回収も上手かった。例えば序盤で動物達の動きをコピーしていたことが、後半の戦いに効いてきて「私は野生のロボット」という言葉に昇華されるの見事すぎる。機能として使っていた時はアシスト・ロボットだった。しかしそれを大切な存在を守るために使うようになった事で、プログラムの外側に飛び出したということをよく表現してる。
クビナガが群れを守ろうとする場面で少し嫌な予感がしたが、その直後をカットしてさらっと流していて、キャラクターの死による泣きの誘いをしてないところも好感。

んでこっからは少しだけネガティブな意見。
人間社会のメタファーを動物の世界でやる事に関してはまぁ…結構厳しいなと思う部分もあったが、これは野暮なのかもなぁ。批判ではないしそれで作品の評価が落ちることはないんだが、冷静に考えるとやっぱり、大寒波の時に島のメンバーが確定しちゃってる以上……、冬を越してからも仲良く暮らしていくとしたらあの島はそう遠くない未来に滅んでしまうんだよな。
個人的には、ロズを守るための共闘で絆は芽生えるけど、野生としての補食関係は変わらないよな、とする方が自然だったかなと。
動物を人間に近い二足歩行の姿で描いた『ズートピア』と比べると、ロズの動物達はかなり自然に近い姿で描かれているから、そこらへんのファンタジーへの落とし込みが厄介になってる。むずいテーマだわ、マジで。

そうか!!続編でロズが3Dプリンターの培養肉みたいなのを生産してくれるようになるよなきっと!!!万事解決!!!

close


#Private_Length #films

  星野      感想 編集

Psycho Break 考察 Pt.3
(Pt.2はこちら

クリアしました。最高に面白かった!!
謎が残るエンディングなので、まだまだ考察のしがいがありそう。最後に取りたいトロフィーがあるんで、2周目をチラッとやる予定。
以下ネタバレ予防のTATAMI


やっぱりなぁあ!!!!行方不明者の張り紙(回収アイテム)の最後の一枚がラスト手前でも出て来てない時点で、これはセバスチャンも行方不明になってますねと思ったぜ!!当たったぜ!!!予想通り、開幕からの全てが悪夢の中の話でしたと。そういうことですね。

俺が思う真相について、まずはざっくりと時系列順に並べたのちに、色々書いていこうと思う。

❶シダーヒル教会にてカルト宗教が信徒を用いた人体改造や生贄の儀式を行っていた
❷ヴィクトリアーノ家当主エルネストがシダーヒル教会に多額の寄付
❸ヴィクトリアーノ邸が民衆によって放火される
❹長女ラウラ死亡、火傷を負った長男ルベンが屋敷の地下で軟禁状態に
❺ヴィクトリアーノ夫妻が死亡、ルベンが遺産を相続
❻ルベン→ルヴィクと名乗り、ビーコン精神病院のDr.ヒメネスに目をつけ共同研究者となる。ここから本拠地が病院地下となる
❼ - A シダーヒル教会の祭祀を利用して被験体を捕獲していた
❼ -B ビーコン精神病院の静養地であったエルクリバー村の村民を実験対象としていた[バラバラ殺人の真実]
❽集合意識の中でラウラを蘇らせる事に成功
❾実験[STEMシステム]に目をつけた組織がヒメネスを使ってルヴィクを裏切らせる
➓ - A ルヴィクは脳だけを取り出され装置に繋がれ、被験体との意識を繋ぐ存在に
➓ - B 行方不明者が連れて行かれたのは実験室。セバスチャンや相棒ジョセフも最初からプラグに繋がれ眠らされていた。そしてそこで見る夢がゲーム冒頭に繋がっている。

✦ ルヴィクの目的
ラウラを蘇らせる事。ラウラの生きる悪夢の世界を存続させる事、だったように思う。そこに現れた黒スーツ達が実験を奪い、ルヴィクの脳だけを利用した。レスリーを見つけた事で、ルヴィクの思念体が暴走を始める。その暴走が今作の本編となっていると思われる。

✦ セバスチャンの妻、マイラ
調査していた行方不明事件の裏にはとんでもない闇があり、真相に近付き過ぎたために消されてしまった。彼女の残した手紙によれば、娘リリーの死も計画の一部だったようだ。
セバスチャンもマイラの失踪後にその真相を追い、行方不明者リストに載ることとなる。

✦ 行方不明事件
深掘りすると、ビーコン精神病院のはるか地下で行われていた件の実験に行き着く。しかもその実験には軍か政府ばりのクソデカ組織が関わってるよという事なんだろう。

✦ 新米刑事のキッドマン
過去に行方不明になった少女であり、組織側の人間。警察内部で事件に近付きすぎる者がいないか監視するために配属されていたんじゃないか?
彼女はルヴィクの危険性と、レスリーが彼の計画を完成させる鍵だと知っていた。だから組織側でありながらも自らプラグに繋がれ集合意識に合流、悪夢の中でレスリーを殺そうとしていた。
ただ刑事として組んでいるうち、セバスチャンやジョセフには情が湧いていた様子。

✦ レスリーとは?
唯一のSTEMシステムの適合者。ルヴィクの力を更に強力にする存在。彼がいたからセバスチャンは悪夢に立ち向かえたとも言えるし、逆に彼がルヴィクの手に渡っていたら、現実の世界に彼の意識が伝播して多くの人があの世界に連れ去られることになったのかもしれない。
ルヴィク亡き今、レスリーに脅威がなくなったならばと判断したキッドマンが逃がしてやったのだろうか。

✦ 残された謎
キッドマンの過去。リリーの死の真相。
もしかしたら子供を攫うことに何か意味が…あるのかもしれない。流石に闇が深すぎるが。
そしてレスリーの行方。素直に受け取れば解放されたと思えるが、ラストでセバスチャンがまたあの音(精神世界でルヴィクに汚染された者が聞く音)を聞いていることから、実は悪夢はまだ、終わっていないのかもしれない……。

close


 #games

  星野      感想 編集

Psycho Break 考察 Pt.2
(Pt.1はこちら

chapter5〜9 そろそろ終盤に差しかかる頃かな。以下ネタバレ回避用。


前回の考察から大幅にアップデート入りました。

まずは主人公セバスチャンの手記からわかる彼の過去について。
✦ 2005年3月/マイラからジョセフに刑事のパートナーが変わる
✦ 2005年9月17日/マイラと結婚
✦ 2006年7月18日/娘リリー誕生
✦ 2009年6月16日/リリー発登園の日
 マイラも職場復帰し、クリムゾンシティで多発する行方不明事件を追う。
✦ 2012年2月11日/リリーが6歳になる年
 勤務中、郊外の住宅街で火災が発生。ベビーシッターとリリーは逃げる事ができず死亡。
✦ 時期不明、新聞記事にて
 「マイラが勤務中に消息を絶つ。市警幹部は彼女が担当する事件との関連を否定」

そして次に、ビーコン精神病院に現れた「ルヴィク」の正体についての予想
✦ 本名、ルベン・ヴィクトリアーノ。資産家ヴィクトリアーノ家の長男
✦ 長女ラウラとは姉弟の枠を超えた愛情を育んでいた、または一方的に想っていた可能性がある
✦ 「土地を奪った」とヴィクトリアーノ一家を恨む周辺住民が納屋に放火した際、中で遊んでいたラウラと共に閉じ込められる。ルベンはラウラの手助けにより逃げる事ができたが、その後ラウラは重体に。その時両親は不在だったようだ
✦ 父親のエルネスト・ヴィクトリアーノはカルト教団の信徒だったようで、シダーヒル教会に多額の寄付をしていた模様
✦ 姉ラウラの死を信じておらず、父親がどこかへやったと手記に残している→どこかとは教会深部?
✦ 火災直後から消息不明とされていたが、父親によって自宅の地下に軟禁されていたと思われる
✦ その後両親は事故死、遺産を継ぐ

このゲームの構造が、複数の人間の精神を統合した世界からの脱出、というのはおそらく間違ってない。ただ前回、黒幕をマルセロ・ヒメネス医師と仮置きしていたが、どうやらそれは違うっぽい。

セバスチャンを集合意識の中に取り込んだという意味では黒幕はルヴィクで違いなくて、ただ怪しい実験自体はそれよりもっと古い時代から行われていた様子。
✦ ビーコン精神病院での、謎の機関が関わっていた精神同化の実験(STEMシステム)
✦ シダーヒル教会地下にあったカタコンベや、そこで行われていた人体改造…供物という名の生贄、祭祀、犬の化け物
✦ これらがクリムゾンシティで起きていた行方不明事件の裏にあったのは間違いないと思う

教会と病院の根元が同じなのかそれとも別々の事案なのかはまだ謎。
現在クリアなのは、ラウラを失ったルヴィクが憎しみを抱え、復讐、もしくは彼女を復活させるために何かを目論んだということ。
そのために両親を殺した可能性があり、父親が関わっていた教会や、ヒメネス医師を利用した…ということ。
うーん、もしかしたら既にルヴィクの体は死んでいて、精神体として動いているだけなのかもしれないな。

なぜセバスチャンに自身の過去を見せているのかはわからないが、セバスチャンが選ばれた理由としては、ルヴィクと同じように火災で大切な人を失ったという共通点があるからなのかな…。マイラとラウラという響きが似た名前も気になる。
セバスチャンはムービーで自分の過去についてまるで話さないから…もしかして手記に書かれていることも全て忘れているのかもしれない。

患者レスリー・ウィザースとは結局なんなんだ?
実験の重要な"適合者"…っぽい雰囲気はずっとしてる。もしかするとルヴィクを止めるための鍵になるのが彼なのか。

close


 #games

  星野      感想 編集

Psycho Break 考察 Pt.1

chapter1〜5。ネタバレしかないぜ〜!!!

✦ Opening

クリムゾンシティの刑事セバスチャンは、ビーコン精神病院で事件を調査中、超常的な力を持つ男に襲われ、目覚めると薄暗い地下室で宙吊りにされていた。捕らえた人間を解体しているチェーンソー男から逃げ延びると、街は崩壊を始める。警察車両ごと崩落した崖に落ち、目覚めるとそこはセーブとステータス強化が行える小さな精神病院だった。



開幕から突拍子のない展開が連続するので、このゲームの主要な部分は全て意識混濁中のセバスチャンの悪夢なのでは?というのが俺の本線。
ただ、STEMシステムによる脳波の同調という実験レポートにおいて「停止後も被験者以外のスタッフに影響が出た」とされているので、実験により人的電波塔となったルヴィクによって精神ジャックされて見ている夢、というのが正しいのかもしれない。

この実験自体は「エージェントがデータを取得しにきた」という言葉もあるし、バイオにおけるアンブレラみたいな巨大組織が関わっている可能性があるんだが、オーディオテープを聞く限り実験中「早くわたし自身を接続しなくては」と発言している医師?が黒幕なんだろうなと。

詳しい日付はセバスチャンの手記にしか書かれていないので時系列はわからないが、エルクリバー村で起きたバラバラ殺人はおそらくバレリオ・ヒメネス医師の犯行と思われる。市内へ向かったのを最後に行方不明になったらしいが、チェーンソー男と一緒にビーコンへ拠点を移したのだろうか。チェーンソー男が病院地下と湖畔の村の両方に存在している事から、セバスチャンの夢は誰かの過去をなぞっている可能性がある。

バレリオの兄弟であるビーコン精神病院の医師マルセロ・ヒメネスと患者レスリーに関してはまだ情報が少ない。
黒幕がマルセロだとしたら、レスリーは彼の実験に有用な力を持っているんだろう。ルヴィクの登場は想定外っぽいので、
「何かが完全に同化することを邪魔している…」
この"何か"がルヴィクなのかもしれない。
もしかすると、かつてレスリーを病棟から逃したのは"R"=ルヴィクだったんじゃないか?
LeslieとRuvik、LとRの名前は血の繋がりを感じさせる…兄弟とか?双子。ルヴィクはレスリーを守りたい?

新しく情報に出てきたライラについてはまだ未知数。多分、中ボスである蜘蛛女のかつての名前かな。

close


 #games

  星野      感想 編集

とても考えさせられる物語に出逢ったので、真面目に独白を落としていく。



真の自由とは、なんだろう。

見た目の違い、性質の違い、国や文化、立場の違い。人は古くから理解できないものを異端として恐れ嫌悪し、隔離・排除してきた。エコーチェンバーが恐怖を増幅させ、集団ヒステリーを引き起こす。抽象的な言葉ばかりなので分かりやすく言えば、ゲイへの根強い差別や偏見もその一つ。

恐怖という感情が人間に備わっているのは、種の保存の為には不可欠な事だ。しかしやはり人間は、他とは違い生存本能以外にも目を向けられる生物だと思う。そう思いたい。驕りではなく。
地球で生き延びるために動物達は、速く駆ける、空を飛ぶ、気温の変化に合わせるなど様々な進化を遂げ、その中で人間は脳を発達させることを選んだ。それは"知性"の獲得だ。他の動物にないそれを選択して得たものが、破壊のみとは信じたくない。

周りの声に脳死で同意するのではなく、相手を理解しようと努める事を俺は諦めたくない。まるで違う相手だとしても、自分なりに寄り添ってから心に従って判断したい。その為には相手の立場に身を置いた想像をしてみるとか、共通点、共感できる部分を探すのが大事だと思う。

冒頭で投げかけてみたが、俺の結論としては、心の内に生まれた恐怖心に打ち勝つ先に、真の自由があるんじゃないかと思う。
異端に見える誰かと出会ったとして、マジョリティに服従する必要なんてない。誰にでも優しくなれなんて話じゃなくてさ、残酷な選択を取る前に踏み止まれる。それだけで十分なんだ。

✦ 追記
そうだ、だから俺は「言語」が好きなんだよな。扱いは難しいが、相互理解の一助になる、人間が進化の過程で得たものの一つ。

close


#thoughts

Categories

Powered by てがろぐ Ver 4.6.0.