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Biography

ABOUT 星野 -hoshino -

 「Living day-to-day!」

 

口が悪くて騒がしい方の人。「やりたいときにやりたいことをする」を信条に笑って泣いて息をするだけの、灯間・映画・ゲームを栄養にする生命体。デザイン業界に片足を突っ込んでいるものの、戦線離脱して長い。もとバリタチの現ネコ。前世はステゴザウルス。灯間が贔屓にしている怪しい占い師によれば、アンドロメダ出身らしい。

 

✦ Key word 鳥頭、好奇心旺盛、厨二心、知識欲
✦ Interest 言語、雑学、レトロ、ホラー、ディストピア
✦ Like 人間、個人サイト、緩いノリ、テンポ良い会話、ブラックジョーク、風刺、シュール、不条理
✦ Not good at  食、家事全般、早寝早起き

Output

  星野      感想 編集

年の瀬だし今年観た映画で面白かったなーってのをそれぞれ決めて、ランキング形式で発表する!っていうのを灯間とやります。

俺の2024年ベスト5は以下の通り!

1. Winny
2. ノック 終末の訪問者
3. 12人の怒れる男
4. PERFECT DAYS パーフェクト・デイズ
5. ダムマネー ウォール街を狙え!

劇場公開作品だけでなく配信で観た古いやつも混ざってるぜ。
実話モノを上位に置くのって結構、抵抗ある方なんだが…面白かったからしゃあなし!!1と5に実話モノが入ってます。
俺はあんま映画に対して自己投影も感情移入もしないし、したとしてもそれが評価に繋がることって少ねぇんだが、灯間と一緒にいるようになってからは灯間の影響が大きく評価に繋がっちゃってるなってのを実感してる。今年はWinnyとダムマネーがそうだなー。投資とかシステム開発の話は灯間が詳しくて、解説付きで観られるのデカいし、より当人の気持ちになって観れたというかな。
あーーーーやっぱ東出昌大の映画にハズレがねぇなーー。昨年の一位にも東出昌大出てたし。

放っておくと惰性で長文書きそうになるのでここらへんで。灯間のベスト5を見るのも楽しみだ。

#年末総決算 #films

  星野      感想 編集

灯間が発掘してきてくれたこちらの映画。
鑑賞から2週間近く経ってようやく感想を書く。後半はネタバレ配慮のため畳みます。

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡
主演:ダニエル・ラドクリフ
監督:グレッグ・マクリーン
概要:2017年のオーストラリアとコロンビアの合作映画。ボリビアのジャングルでの遭難体験を原作とした実話モノ。
俺ランキング2024:42位

ラドクリフ氏はこの前年にも『スイス・アーミー・マン』で遭難?していた。こちらは俺のオールタイムベストの上位に食い込む名作であり迷作なんで、ぜひとも皆さんにオススメしたい一本。

監督のグレッグ・マクリーンは直近で『サラリーマン・バトル・ロワイヤル』を撮っていた。B級感ムンムンのタイトルだがそこそこ楽しめて、こちらも俺ランキング2024で55位と大健闘しています。今後に期待!

情報が散らかってきたのでそろそろ本編の感想へどうぞ。くっそなげぇぞ!


正直な話、途中で俺が"怪しい男"に対して「邪神復活を目論む狂信者ですね」と発言した所から良くない空気が漂い始め、イカダ下りの場面で灯間が「ここからダイス判定により川下りをします」と言い放った瞬間に完全におかしくなってしまったので、集中して観れていたかと言うとちょい自信がないんだが…(笑)
 俺「イカダ下りには何の技能がいるんだろって俺も考えてた…棒術…とかかな…操縦イカダ持ってるやついないだろ、流石に」
灯間「棒術…(笑)」
 俺「水泳にマイナス補正つけてもいいかな」
灯間「(笑)ナビゲートもいる?」
 俺「ナビゲートいる!!大事!!!!」
灯間「ああっ!ファンブル」
 俺「すご!水泳30を通しやがった」
こんな感じで器用に別ゲー始めちゃったもんな。

ま、自信がないながらも覚えている範囲で真面目に書こう…。
まずはストーリーに関して!主人公が旅先で出会ったクソ怪しい男に付いて行って痛い目を見るんだが、あまりにも危機感がなさすぎる。秘境に挑むにしてはしょうもない事で仲間割れもするし、遊びに来てんのか!?つう感じ。これらに関してはあまり同情できなかった。
生き延びたご本人が原作を書いてるんで、絶対生還するよな〜と安心して観られるっていうのも求心力という意味ではマイナスに働いたかな……。
一番驚いたのは、早々に離脱したはずの怪しい男と仲間Aが行方不明になってしまったという事実が判明するラスト。これには心底ゾッとしたし、下手なホラーよりよっぽどこえぇと思ったんだが、脚本というより史実みたいなものなので評価には含まず。

良かった点も羅列しておこう。遭難する映画と言えば前述した『スイス・アーミー・マン』や名作『キャスト・アウェイ』があるが、今作は同テーマの別作品よりも「おぞましさ」が際立っていた気がする。
ぬかるんだ地面を歩き続けた後の痛んだ足!!靴を脱ぎ、傷口に張り付いた靴下をベリベリィ…と剥がす時の背筋がゾワつく感じ!!序盤で「足が痛い」と騒いでいた仲間を冷たい目で見ていたのに、後半で同じ経験をして「こんなに辛かったのか…ごめんな」と独り謝る場面は秀逸だった。身を持って体験しないと人の心に寄り添えないことってありますからね。
それと、額にできたタンコブかと思いきや触ってみるとぶにゅっと動くアレな!!「寄生虫ですか!?!?」と湧き立つ俺の期待に応えてやってくれました。にゅるりを。あの場面で歓声を上げる俺を灯間はどんな気持ちで見てたんだろう。…とまぁ、やっぱ実際に体験した人の表現する「痛ましさ」「苦しさ」には五感を呼び覚ますようなリアリティがあったなと。そこも見応えがありました。
自然いっぱいの映画だから癒される緑の画があるかと思いきや、美しさよりも自然の怖さにフォーカスした画面作りだったし、それもおぞましさを演出する助けになってたんだろうと思う。

最後に、忘れてはならない主演ダニエル・ラドクリフの俳優魂を感じられる演技についても触れておこう。おそらく彼はハリーポッターシリーズの完結後、そのアイドル的イメージを払拭するために実力派としての力量を見せつけられる作品を選んでいるのだと思う。本人もそんなようなことを語ってた気がする。※裏取りはしていない。
『スイス・アーミー・マン』の時も死体役にトライして、自らのアイデアで行った「常時半目でいる」という役作りを完璧にこなしていた。その時もすげーなと思ったものだが…今回はその時よりも更に上を行く肉体改造を見せてくれた。ラスト間近の、『マシニスト』のクリスチャン・ベールを彷彿とさせるガリッガリの身体……あれには役者としての心意気や覚悟が感じられて心から感動した。
こっから先は完全に俺の憶測という名の妄想でしかないが、寄生虫を額からにゅるりとする場面について。あれはハリー・ポッターの額にある稲妻のマークの場所を思い出させる(本当は反対の位置なんだが)。稲妻のマークと言えばハリーの象徴。そこにかけられた呪いとも言えるイメージを寄生虫に例えると、自らの手で開きその呪いを引き摺り出すというシーンには、どうにもラドクリフ自身の想いが込められてるように感じる。そういう風に考えると激アツじゃね!?!?

かなりメタ的な視点ではあるが、俳優ダニエル・ラドクリフの成長記としての楽しみを見出すこともできる作品。ノイズとも思えるこの感覚を持たずフラットに観たであろう灯間の長文感想も気になるけど、書く時間ないだろうな〜と思いを馳せつつ、全くまとまらないまま締めるとしよう。

ここまでクッソ長いのを読んでくれた人がいたとしたらマジでサンキュウウウ!

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#films

  星野      感想 編集

1シーズン観終わって、あれほど二人して「地獄が見たい」と言っていたのにも関わらず最後に残った感想は
「「かあいそう」」
だった。

こんな…つもりじゃ…なかったけどな…(笑)

それにしても、毎回感想や興味を惹かれる部分が一致する、この「いつものこと」のありがたさったらない。

  星野      感想 編集

灯間が仕事に励む後ろで、大人しく『チーズはどこへ消えた?』を読んでた。

この本にネタバレって概念があるか不明だが一応、感想系はクッション。

 あいつの目線からだと俺は小人のホーらしいけど、俺からは灯間の方がホーだろって思える。こんなとこでも似たもの同士だよなぁ。ちな俺は自分ではネズミの方だと思ってる。変化は元から多かったし、さぁ動こうって時に、あんま怖くて踏みとどまるって事がなかった。短絡的〜。

 俺はこれ系の本は読まねぇし感銘を受けるタイプでもないから、ふーん。て感じだったが…この本のすげぇなって思ったポイントはいくつかある。例えば、大衆がそれぞれ自分の人生を投影できるように、つまずきあるあるネタを巧く寓話に落とし込んでるとこ。占いでよくあるバーナム効果的な手法もあり、例え上手なのもあり。作者の狙いを的確に伝える、しかも不特定多数に。これが真の言語化能力ってやつなんだろなぁ。流石はベストセラー本。
 あと構成もうまい!イントロで"この寓話が人々に与えたプラスの影響"を語ることで興味を掻き立て、内容に神話性を待たせてる。「そんなすげぇ話が?俺も聞きたい」ってなるよな。そしてネズミの役割。こいつらはただ人間の複雑さを引き立てるためだけの存在じゃない。それよりも"Nを見つけた"という情報を先に読者に与えるのが重要で、後述する俺みたいな捻くれ者が「いや迷路にチーズなんてもうないかもだろ」とか言い出すのを防いでる。いやー…巧み。こんなに短いのにすげぇ本だなぁ。

 この手の本は希望に満ちてるのが基本だろうからこっから先は野暮な話だが、先んじて飛び出した奴が疲れて野垂れ死ぬかもしれないし、絶望して動かなかった方に幸運がやってくるなんて事も残酷な現実じゃあり得る。変化に適応しようと前向きに進んだって、そこに希望があるとは限らない。結局はその現状でどんな考え方を出来るかっていう精神論であり、結果論。持てた者は正しかったと思うだろうし、持てなかった者は裏切られたと感じる。
 …迷宮には化け物が潜んでるものだからなぁ…女神に惚れられて糸玉もらえるようなイケメンじゃないと、そもそも安全にNには辿り着けないかも。

っていう絶望エンドの方が好みだな。キングの影響モロバレだけど。

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#thoughts #books