2025-10-08-Wed
第二言語で会話する夫婦が口喧嘩をした時にヒートアップして、互いにわからないそれぞれの母国語をついつい出してしまう。という状況を見ていて、よく分かるなぁ。そう思ったら芋蔓式に記憶が掘り起こされた。
俺も昔、ネイティブと喧嘩した時に最終的に日本語が出てしまった事があった。その当時は「今のこの感情を表す言葉をまだ知らない」せいだと思っていたし、実際に語彙力の問題もあったろう。が、おそらくそれだけじゃなかった。"f***"やら"s***"なんて単語を知っていても、その言葉を己の怒りに乗せて出すのはあまりにも違和感があった。感情と共に己の根幹にあるものが揺り動かされた時には、己のアイデンティティがどこにあるのかが自然に表出してしまうんだろう。あの夫婦を見ていてそう思った。
多言語話者が混ざる会話のシチュエーション。例えば3人のうち2人がスペイン語話者だとして、その2人が時折スペイン語で話すが、もう1人には内容が解らない。俺はこういう場面がすごく苦手で、遭遇すると「できることならその場にいる全員に理解出来る言葉で話してやって欲しい」といつも思っていた。映画とかでも偶にあるシーンだが、そういう時も居心地の悪さを感じてしまう。俺自身、侮蔑的な意味でそういう事をされた経験もないし、何故だろうとずっと不思議だった。
前述した喧嘩の結末をふと思い出して、あぁそうかとようやく合点がいった。相手にとって意味のわからない言葉を投げてしまった事が、ずっと罪の意識として残っていたんだ。もちろん和解はしているし、それが原因で関係に亀裂が入ったりもしなかったが。それでもなんとなく、悪かったなという気持ちが、淡く奥底に残っていたんだろう。
日本人同士でも言葉のかけ違いから誤解は発生するものの、それでも母国語で対等に話せるのは貴重な事だと思う。最後に恋人の話になるが、#灯間 という人は今まで知り合ってきた中でも特別、俺と言葉の感覚が近い。単語のチョイスに気を使ったりする事もないし、パッと出した造語すら正しく読み取ってくれる。この人と同じ言語で話せる国に生まれて、毎日楽しく言葉を交わせて、俺は本当に幸せ者だ。
#thoughts
俺も昔、ネイティブと喧嘩した時に最終的に日本語が出てしまった事があった。その当時は「今のこの感情を表す言葉をまだ知らない」せいだと思っていたし、実際に語彙力の問題もあったろう。が、おそらくそれだけじゃなかった。"f***"やら"s***"なんて単語を知っていても、その言葉を己の怒りに乗せて出すのはあまりにも違和感があった。感情と共に己の根幹にあるものが揺り動かされた時には、己のアイデンティティがどこにあるのかが自然に表出してしまうんだろう。あの夫婦を見ていてそう思った。
多言語話者が混ざる会話のシチュエーション。例えば3人のうち2人がスペイン語話者だとして、その2人が時折スペイン語で話すが、もう1人には内容が解らない。俺はこういう場面がすごく苦手で、遭遇すると「できることならその場にいる全員に理解出来る言葉で話してやって欲しい」といつも思っていた。映画とかでも偶にあるシーンだが、そういう時も居心地の悪さを感じてしまう。俺自身、侮蔑的な意味でそういう事をされた経験もないし、何故だろうとずっと不思議だった。
前述した喧嘩の結末をふと思い出して、あぁそうかとようやく合点がいった。相手にとって意味のわからない言葉を投げてしまった事が、ずっと罪の意識として残っていたんだ。もちろん和解はしているし、それが原因で関係に亀裂が入ったりもしなかったが。それでもなんとなく、悪かったなという気持ちが、淡く奥底に残っていたんだろう。
日本人同士でも言葉のかけ違いから誤解は発生するものの、それでも母国語で対等に話せるのは貴重な事だと思う。最後に恋人の話になるが、#灯間 という人は今まで知り合ってきた中でも特別、俺と言葉の感覚が近い。単語のチョイスに気を使ったりする事もないし、パッと出した造語すら正しく読み取ってくれる。この人と同じ言語で話せる国に生まれて、毎日楽しく言葉を交わせて、俺は本当に幸せ者だ。
#thoughts
| 雑記 post by Hoshino edit |
2025-10-06-Mon
懐古主義……というわけでもないが、新しい作品に出会った時に過去のものを思い出してしまう癖みたいなものが顕著になってきた。
『ベイビーガール』を観れば『ピアニスト』を
『国宝』を観れば『ブラック・スワン』を
『マルティネス』を観れば『アバウト・シュミット』を思い出す。
俺がミーハーで、作品の輪郭しか切り取れてないのも理由だろうし、時の流れに比例して記憶が薄れているのもあるだろう。
『タイタニック』を観た人が「これは『ポセイドン・アドベンチャー』のパクりじゃないか!」と憤ったりするのとは全然違う。ふとその映画が脳裏に過ぎる感じなのだが、ただ思い出して別作品に思いを馳せてしまうのは、鑑賞体験を損なっている気がする。
それで思い至る。そろそろAll time best 100の中で内容が曖昧になってしまったものを一度見返さなければいけないかもな、と。大好きだ!!という感情は持ち続けているものの、肝心の中身をうろ覚えな状態でbest 100に入れておいていいのか?という気持ちがあるからだ。
BRUTUSが今年も特集に向けてアンケートを取っている。今回のテーマは「日本の美しい映画」だったかな。海外の監督が日本で撮影した映画も可、ということで真っ先に浮かんだのは敬愛するキアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』。これももちろんbest100に入れている一本。このタイミングで思い出せたのはつまりそういう事だよな。この作品から見返していこう。
#films #thoughts
『ベイビーガール』を観れば『ピアニスト』を
『国宝』を観れば『ブラック・スワン』を
『マルティネス』を観れば『アバウト・シュミット』を思い出す。
俺がミーハーで、作品の輪郭しか切り取れてないのも理由だろうし、時の流れに比例して記憶が薄れているのもあるだろう。
『タイタニック』を観た人が「これは『ポセイドン・アドベンチャー』のパクりじゃないか!」と憤ったりするのとは全然違う。ふとその映画が脳裏に過ぎる感じなのだが、ただ思い出して別作品に思いを馳せてしまうのは、鑑賞体験を損なっている気がする。
それで思い至る。そろそろAll time best 100の中で内容が曖昧になってしまったものを一度見返さなければいけないかもな、と。大好きだ!!という感情は持ち続けているものの、肝心の中身をうろ覚えな状態でbest 100に入れておいていいのか?という気持ちがあるからだ。
BRUTUSが今年も特集に向けてアンケートを取っている。今回のテーマは「日本の美しい映画」だったかな。海外の監督が日本で撮影した映画も可、ということで真っ先に浮かんだのは敬愛するキアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』。これももちろんbest100に入れている一本。このタイミングで思い出せたのはつまりそういう事だよな。この作品から見返していこう。
#films #thoughts
| 雑記 post by Hoshino edit |
2025-10-03-Fri
個人的に気に入ったのでネタバレなしでレビュー。
『コカイン・ブライド』
監督・脚本:マイケル・S・オヘダ
主演:オクサナ・オルラン/クリスティーナ・ピメノヴァ
✦ point✦
・うまいことジャンルスイッチしてる
・監督の映画愛が見える(おそらくだが『フランケンシュタインの花嫁』へのオマージュ有り)
・わかりやすく散りばめた伏線を全回収していく誠実さに好感度アップ
・おい配給おい!邦題おい!→あぁ〜!なるほどね〜!
旦那がヤク中になり離婚してシングルマザーとなったロシア人女性が、ネットで出会ったアメリカ富裕層の60代男性に嫁ぎに行くが…?という最近よく見かける「国外婚で暮らし向きを変えようとする設定」からスタートするホラー。
どんなタイトルだよと思い原題を調べたら『The Russian Bride』だったので、これは酷い!!とツッコミを入れていたが、最後まで観たら全てを理解した。
ちょいダサなタイトルバックから全てが伏線になっているし「あ、これ後で使うな」と思ったもの全てをちゃんと使ってくれる。クラシカルな古典ホラーを意識しつつも斬新な要素をふんだんに取り入れていて、かつB級ホラーを愛する者達が爆笑するポイントをしっかりと押さえてる。これは好きになりますよ!!脚本や設定の雑さはさておき、あぁ監督は映画が好きなんだな、と感じられる点においても好感度が上がってしまう。
そして子役がすごい。当時9歳だったクリスティーナ・ピメノヴァちゃんの天使ぶりがすごい。流石は「世界で一番美しい」と言われただけはある。彼女を観る為だけに視聴する価値がある。どんだけ美しいか検索して確認するだけでもして欲しい。
B級ホラーは好きだけどありきたりな展開には飽きちゃってるんだよな〜って人も楽しめるかもしれない。少なくとも『コカイン・ベア』が観れる人は普通に観れる。同じ趣味の人にはぜひとも一度観てもらいたい一本。
#films
『コカイン・ブライド』
監督・脚本:マイケル・S・オヘダ
主演:オクサナ・オルラン/クリスティーナ・ピメノヴァ
✦ point✦
・うまいことジャンルスイッチしてる
・監督の映画愛が見える(おそらくだが『フランケンシュタインの花嫁』へのオマージュ有り)
・わかりやすく散りばめた伏線を全回収していく誠実さに好感度アップ
・おい配給おい!邦題おい!→あぁ〜!なるほどね〜!
旦那がヤク中になり離婚してシングルマザーとなったロシア人女性が、ネットで出会ったアメリカ富裕層の60代男性に嫁ぎに行くが…?という最近よく見かける「国外婚で暮らし向きを変えようとする設定」からスタートするホラー。
どんなタイトルだよと思い原題を調べたら『The Russian Bride』だったので、これは酷い!!とツッコミを入れていたが、最後まで観たら全てを理解した。
ちょいダサなタイトルバックから全てが伏線になっているし「あ、これ後で使うな」と思ったもの全てをちゃんと使ってくれる。クラシカルな古典ホラーを意識しつつも斬新な要素をふんだんに取り入れていて、かつB級ホラーを愛する者達が爆笑するポイントをしっかりと押さえてる。これは好きになりますよ!!脚本や設定の雑さはさておき、あぁ監督は映画が好きなんだな、と感じられる点においても好感度が上がってしまう。
そして子役がすごい。当時9歳だったクリスティーナ・ピメノヴァちゃんの天使ぶりがすごい。流石は「世界で一番美しい」と言われただけはある。彼女を観る為だけに視聴する価値がある。どんだけ美しいか検索して確認するだけでもして欲しい。
B級ホラーは好きだけどありきたりな展開には飽きちゃってるんだよな〜って人も楽しめるかもしれない。少なくとも『コカイン・ベア』が観れる人は普通に観れる。同じ趣味の人にはぜひとも一度観てもらいたい一本。
#films
| 感想 post by Hoshino edit |
2025-10-02-Thu
◤ 𝙷𝚊𝚙𝚙𝚢 𝚃𝚑𝚞𝚛𝚜𝚍𝚊𝚢 ◢
それは、二人の予定が決まる素敵な木曜日。
最近は木曜になると二人で「ハッピーサーズデー!」ってお祝い事みてぇに唱えてるけど、これ言うと毎回、中谷美紀のHappy Wednesdayが頭の中で流れ出す。
めちゃくちゃ可愛い曲なのに不倫の歌っていうエグみ。中島哲也が天才たる所以だよ。
さて昨日の#今日の会話 置いておこう。
医薬部外品の用法容量についての話から。
灯間「適切な時に適切な量を服用」
俺「毎日飲むのは適切?」
灯間「15歳以上1日1回の服用。とのことです」
俺「お、おぉ。お前は30超えてるから、1日2回飲んでいいんだな」
灯間「そういう計算?」
俺「15歳が1回なら30歳は2回だろ。成長してるんだからな」
灯間「50%引きの寿司を2つ持って行ってレジのおばちゃんに、これタダだよな!って言ってるみたいな感覚」
俺「(笑)(笑)(笑) つまりは馬鹿のする計算てことか」
灯間「そこまで言ってない(笑)」
俺「フォロー入れないで(笑)お前の例えが神がかり的にわかりやすくて目から鱗噴射した」
灯間「だろう」
俺「うん。ちなみに15歳以上だから15歳から死ぬまで1日1回だぞ」
灯間「行間を読もう」
俺「今日は"わかっててボケてるのか本気でそう思ってるのかわからないラインのボケ"やってみました✌️どうでしたか?」
灯間「素晴らしいですね。そしてお前はこう思っているはずだ"俺らの会話おもろ!!"。これはぜひ日記に書こう。どうぞ!」
俺「なんで!!!予知するな!!!!書いていい?って聞く前に許可出すな!!」
完全に思考を読まれてる…クソ……。
#灯間
それは、二人の予定が決まる素敵な木曜日。
最近は木曜になると二人で「ハッピーサーズデー!」ってお祝い事みてぇに唱えてるけど、これ言うと毎回、中谷美紀のHappy Wednesdayが頭の中で流れ出す。
愛する喜び i wait for you everyday
あなたがやってくる Happy Wednesday
めちゃくちゃ可愛い曲なのに不倫の歌っていうエグみ。中島哲也が天才たる所以だよ。
さて昨日の#今日の会話 置いておこう。
医薬部外品の用法容量についての話から。
灯間「適切な時に適切な量を服用」
俺「毎日飲むのは適切?」
灯間「15歳以上1日1回の服用。とのことです」
俺「お、おぉ。お前は30超えてるから、1日2回飲んでいいんだな」
灯間「そういう計算?」
俺「15歳が1回なら30歳は2回だろ。成長してるんだからな」
灯間「50%引きの寿司を2つ持って行ってレジのおばちゃんに、これタダだよな!って言ってるみたいな感覚」
俺「(笑)(笑)(笑) つまりは馬鹿のする計算てことか」
灯間「そこまで言ってない(笑)」
俺「フォロー入れないで(笑)お前の例えが神がかり的にわかりやすくて目から鱗噴射した」
灯間「だろう」
俺「うん。ちなみに15歳以上だから15歳から死ぬまで1日1回だぞ」
灯間「行間を読もう」
俺「今日は"わかっててボケてるのか本気でそう思ってるのかわからないラインのボケ"やってみました✌️どうでしたか?」
灯間「素晴らしいですね。そしてお前はこう思っているはずだ"俺らの会話おもろ!!"。これはぜひ日記に書こう。どうぞ!」
俺「なんで!!!予知するな!!!!書いていい?って聞く前に許可出すな!!」
完全に思考を読まれてる…クソ……。
#灯間
| 日常 post by Hoshino edit |
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